こんにちは♬
重ね煮アカデミー®︎認定教室の 渡邉 久美です。
前回のコラムでは
産後ママのカラダとココロのリセット&チャージに大切な4つのこと
その②である「一物全体食」に関して
お伝えしました。
今回はシリーズ③
「身土不二(しんどふじ)」について
お伝えします♬
「身土不二」
この言葉は比較的耳にすることも
あるかと思います。
私は重ね煮アカデミーでの学びをスタートしてまもなく
「身土不二茶」なるものを見つけて
ついつい嬉しくなり購入してしまったことがあります(^^)
そんな話は置いておいて。
「身土不二」、本題に入りましょう。
身は「心身」、土は「環境風土」を意味します。
そして不二、二つでない、
つまりバラバラなものでなく密接につながっているという意味です。
「身土不二」
私たちの身体と
生まれ育った土地には
密接なつながりがある
ということです。
大切にしたいのは
自分自身が生まれ育った土地でとれたものをいただくこと。
わかりやすく世界の人々を例に
考えていきましょう。
赤道近くの暑い地域の人たちは、
暑さから身を守るため、
身体を冷やす陰性の香辛料や砂糖を使います。
宗教上の理由から、というだけでなく
陽性の肉を食べない「菜食主義者」が多いのも
この地域の特徴です。
反対に
寒い地域に住む人たちは、
寒さから身を守るため、肉を食します。
例えば、エスキモーが有名ですね。
穀物や野菜が育たない地域に暮らすエスキモーは
アザラシの肉を食べて生命をつないでいます。
海の海藻を餌とするアザラシの肉を主食としても
動脈硬化や高血圧の人が少ないのは、現代の栄養学に反していますが
身土不二の視点からは納得できますよね。
最近は医療も栄養学も発展して
なんでも最新の研究報告が良いとされる風潮がありますが
この例を見てみると
最新が全て
といかないものもありますね。
「穀物」に関して言えば
湿度が高く日照時間に恵まれた地域には「稲文化」
乾燥した地域には「小麦文化」が発展しました。
ちなみに世界の3大穀物はとうもろこし・小麦・米です。
温暖で水に恵まれた日本は稲文化。
小麦を使ったパンやパスタよりもごはんが
日本人の身体には合うのです。
このように
環境風土によって育つ作物が違うように
私たちの身体も育った土地によって合うもの、合わないものがあります。
昔の人は旅に出るときに
「水が変わるから気を付けて」と言いました。
また
「三里四方のものを食べる」とも言いました。
自身の足で歩いて手に入れられるものを食べるというこの言葉、
根底には身土不二の考え方があったのです。
環境風土と調和して
「生まれ育った土地で収穫できる作物をいただく」ことが
私たちの身体には最もやさしいのです。
いかがでしたでしょうか。
毎年かならず流行るスーパーフードがあったり
モデルさんやタレントさんが
口コミで紹介している、
「カラダに良い食べ物」
たしかに栄養学から見たら
とってもスーパーな食べ物かもしれません。
でも、土地も環境も違う自分のカラダに馴染むものかな??
そんな視点で考えてみることを
おすすめします。
「身土不二」
とっても素敵な考え方
ぜひみなさんの毎日の生活に
取り入れてみてくださいね♬