重ね煮アカデミー 干し椎茸

重ね煮コラム

産後ママのピンチを救う「乾物」シリーズ③ 〜裏の顔編〜

こんにちは♬
重ね煮アカデミー®︎認定師範の渡邉久美です。
産後ママのピンチを救う「乾物」シリーズも3回目、今回で最終回となりました⭐︎

緊急時に頼れる存在であり、さらに栄養面でも申し分のない「乾物」。
そんな産後ママの強力サポーター食材である「乾物」。
実はもう1つ、産後ママの底力をあげてくれる大きなポイントがあるのです。

今回は、そんな「乾物」の裏の顔とも言える大切なポイントをお伝えしていきます。

「乾物」は野菜の「端境期」の名脇役!

皆さんは、「端境期」という言葉をご存知ですか?
私自身、重ね煮を学ぶ前に「端境期」という言葉を使ったことはなかったのですが、
この「端境期」の食材の選び方が産後ママに、とっても大切なポイントとなってくるのです。

「端境期」とは
 端境期(はざかいき)とは、米や野菜などの農産物が収穫できなくなる時期(移行期)のこと。
お米の場合は、新米が出回る前の9~10月頃をさします。
また、近年ではハウス栽培で通年流通している野菜ですが、
本来であれば、収穫期と収穫期の間にできる境目の時期があります。
露地栽培での野菜作りではほとんど収穫できない端境期の時期が生まれるのです。
冬野菜が終わって春野菜ができるまでの3
月~4月頃や、
夏野菜が終って秋野菜が出回る9月頃。
この時期が野菜の「端境期」と言われています。

この「端境期」に大活躍するのが「乾物」です。
ではなぜ「乾物」なのでしょうか?オススメする3つの理由をお伝えしますね。

「端境期」に「乾物」をオススメする3つの理由

①旨味と栄養価が高い

乾物は野菜をで食べるよりも、旨みも栄養価もぎゅっと凝縮されていて、とても高いのです。
「乾物」シリーズ①でもお伝えしましたが、干ししいたけに含まれるビタミンD含有量は、
生のものの10倍。干しいたけ2枚中に含まれるビタミンD量は、
1日に必要なビタミンD量のほぼ3分の1なのです。

それに比べて旬でない時期の野菜は、旬の時期に比べて、その栄養価は2分の1ほどになってしまう、というデータがあります。
また、栄養面でだけではなく、旬でない時期の野菜は、残念ながら味も風味も劣ってしまうのです。
「乾物」が、収穫量の多い旬の時期の野菜を使っています。
「お野菜、少ないなあ。」と思ったときは、野菜の「端境期」かもしれません。
そんな時には、ぜひ「乾物」を使ってみてくださいね。

②量と価格が安定している

端境期には野菜の価格が高くなる傾向にありますが、乾物は一年を通して価格が安定しています。
価格面でも家計を助けてくれること、間違いなしです。
また、旬に影響されないので、出回る量が旬や天候不順等に左右されるということもありませんね。

③カラダに馴染む

私たち日本人は昔から、端境期には乾物を食べてきました。
端境期は野菜が採れないから、という理由ももちろんありますが、
夏野菜から冬野菜に(または冬野菜から夏野菜に)いきなり切り替えるのではなく、
乾物を取り入れることで、身体が驚かずに次の季節に移行することができる、そんなメリットもあります。
私たちが昔から食べてきた物や食べ方は、私たちの身体に馴染んで、身体を整えてくれますよ。
「カラダに馴染む」、この感覚は、私は最初に聞いた時はなんともピンと来ませんでした。
なんせ重ね煮を取り入れる前までは、毎日のように生野菜を食べていましたし、
夏でも冬でもキュウリやトマトは必須でした。
でも、旬の野菜を取り入れる生活が日常になったときに、
自然と旬でない野菜を食べたいと思わなくなってきました。
そして旬の野菜が出回らなくなってきたなあと思う時期に
乾物を多めに取り入れてみたところ、
「次の季節がやってくるのをワクワク待てる感覚」
「次の季節も楽しめるウキウキした気持ち」
が味わえるようになったのです。
この感覚は、「乾物」を取り入れた生活で
栄養面での底上げができたこと。
そして、
「乾物」ならではの香りや旨味で癒しのごはん作りができていること。
そんな理由が大きいのではないかなあと思っています。
この感覚は毎日全力で頑張っている産後ママの方にこそ味わって欲しいのです。

いかかでしたか?
3回にわたり、産後ママのピンチを救うニッポンのスーパーフード「乾物」を
ご紹介しました。
産後ママのキッチン応援団、ぜひ「乾物」を取り入れてみてくださいね。

重ね煮アカデミー®︎京都教室 渡邉久美

渡邉 久美
重ね煮アカデミー® 京都教室 代表

アトピー体質の娘をもつ一児の母。娘の体質改善を模索中に重ね煮に出会う。重ね煮アカデミーの学びは「自分の軸を持って楽しく子育てができる母に。そして子どもを自分の力で守っていける母になれる唯一無二の学びの場」です。一緒に学んで強くて賢い、そしてハッピーな母に成長していきましょう。

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