こんにちは♬
重ね煮アカデミー®︎認定師範の渡邉久美です。
今回のコラムは
いつもとちょっと趣を変えて
お話したいと思います。
みなさんは
「スイートスポット」という言葉を知っていますか??
あまり普段の生活でこの言葉を使うことはないと思います。
実際に、私はこの言葉を
大好きな世界的ピアニストである小山実稚恵さん。
その小山実稚恵さんの「点と魂と」という著書を読んで
初めて知りました。
某国語辞典によると、
「スイートスポット」とは
ゴルフやクラブやテニスのラケットなどで、
ボールを打つのに最適な箇所。
最適打球点
とあります。
テニスのラケットを思い浮かべてみてください。
広いラケットの面、どの部分にあたっても同じようにボールが
ポーンと飛ぶわけではありませんよね。
打った瞬間に
「いいところに当たった!!」
という感触が
カラダでわかるような。
そんな芯の部分といったらイメージしやすいでしょうか。
そのほんのわずかな部分を、「スイートスポット」というようです。
そしてその「スイートスポット」は単なる点ではなく、
深いチカラがあるというのです。
もちろんスイートスポットはテニスやゴルフだけの分野に存在するのではありません。
ピアノを1つの例にして考えてみましょう。
ピアノには鍵盤があり
鍵盤に指をおいて力を入れて弾き、
初めて音がでるという仕組みです。
その鍵盤のスイートスポット=芯を
カラダで捉え
指先に自分の魂をのせて
音を出す
スイートスポットを捉えることに成功した時、
遥か彼方むかしの時代に生きた、
作曲者の魂に
演奏する人の想いが重なり
新しい響きが生まれ
新しい命をつくりだす
それが
はじめて聴いている人のココロに届き
感動を生む
それがスイートスポットのチカラ
どんなに有名なピアニストでも
沸点ともいえる熱量が出せる自分に
その一瞬一瞬に
自分の状態をきわめていかなければ
聴いている人のココロを動かすことはできない
逆をいえば
一流と言われているわけではない
いわばふつうの人間でも
熱い気持ちをもって
スイートスポットを捉えることができたなら
人のココロを動かすことができる
そう感じています
小山実稚恵さんは
そのご自身の著書で、名だたるプロッフェショナルの方々と対談をしています。
そして
プロッフェッショナルと呼ばれる方たちには
共通の「魂」があり、点(スイートスポット)を使いこなしている。
人生の芯を捉え
その理想を追い求める魂こそ
一流の証なのだと表現されています。
はい。
だいぶ熱量高めに語ってしまいました。
では、やっと
ここで
本日のお題
「ママはキッチンセラピスト」
本題に入りたいと思います。
スポーツや芸術・医療の分野において
スイートスポットがあるのなら
料理においても
スイートスポットがあるのではないか。
と感じます。
それは
私が重ね煮に出会い、
毎日重ね煮料理を作り、
師匠から
「味見が大切、香りを嗅ぐのも大切。五感を感じて重ね煮を楽しむこと。」
というメッセージを受け取って
しばらくした頃。
いままで味見をしても、いまいち味そのものに
自分の感覚を持っていくことができない。
香りを嗅いでも、調味料そのものの香りや材料の香りしか
わからない
といった今までの自分が
???
なんだろう
この柔らかいまあるい味は
???
なんだろう
このあたたかい包み込むような香りは
そんな瞬間が料理をしていると生まれていることに気がつきました
まさに料理のスイートスポットを捉えることができたのです。
素材がもっているチカラ
料理をしている人のココロ
それが合わさってお鍋の中で調和したときに
このスイートスポットを捉えることができたのです。
「重ね煮」ってスゴイ!!
驚き、感激しました。
そうなんです
決して他の調理法では作り出すことができない
陰陽調和の重ね煮だから
料理のスイートスポットを捉えることができるんだ、
と強く感じました。
だとすると
我が子を生んだひとりの母親が毎日お台所に立ち、
重ね煮ごはんを作っていけば
このスイートスポットをとらえることができるようになるのではないでしょうか??
そして
まあるい味やあたたかい香りにまずは自分が癒され
お家全体が優しい香りに満たされて
家族みんなを癒すことができていくはずです。
そして
新しい命を育み
命をつなぐことができる
そうです
すべてのママは家族の最高の
いわば一流のプロフェッショナルなのです
そして最良のセラピストになれるというわけなのです。
ごはん作りは毎日休まず続けていくこと
そして
一生続けていくこと
重ね煮生活で
家族を癒し、
パワーを与え続けることのできる最高のママに
なりませんか??
本日も
熱量高めのコラム
最後までお読みいただき
ありがとうございました
みなさんにお会いできることを
心よりお待ちしています♬